タイトル | : Re: 「富士」の語源、意味 |
投稿日 | : 2014/08/31(Sun) 14:52 |
投稿者 | : 大三元 |
> ●ふっぷし:北海道千歳市に「風不死(ふっぷし)岳」1102mがある(「風不止」とも宛てる)。また阿寒湖の西には「フップシ岳」1225mがある。これらの山名はアイヌ語で hup-us-i その意味は トドマツ・ある・ところ と解されている。
> そもそもトドマツの事を hup と呼ぶについて「トドマツを北海道のアイヌわ、Hup(腫物)とゆうが、これわ樹皮に脂の瘤が多く生じているからであ(る)」(「アイヌ語分類辞典 植物編」)とする。
ところで「風不死岳(1102.5m)は支笏 カルデラの側火山で、対岸に同じ側火山の恵庭岳(1319.7m)が有ります」という記述がある。http://kakyou.blog.ocn.ne.jp/zingai/2007/08/post_0cd7.html
学問上、風不死岳に瘤(側火山)があるか、風不死岳自身が瘤の一つなのか、私には読み切れていないが側火山に因んだ命名と考える方がトドマツのある所と解するよりも原義に近いようだ。
同様に利尻島の利尻山は利尻富士とも通称される。山容がThe富士山に似てる、というようなことで二次的な命名であろうが、実はここも側火山が多い(・・ポン山(小山)などが散見される)。「富士野」「富士岬」地名も「瘤のある野、岬」なのかもしれない。
阿寒の方の「フップシ岳」に関しても「阿寒カルデラ内に形成されたそのほかの火山。フップシ岳、フレベツ岳。」という記述がある。
http://www1.gsi.go.jp/geowww/Volcano/map/condition-map/report/pdf/houkoku_meakan.pdf
雄阿寒・雌阿寒の側火山と理解しても良いだろう。
「フップシ」はどうやら「トドマツがある」というよりも「瘤(側火山)がある」ということに解するのが良くはないか。