タイトル | : Re: 万葉集#3553 |
投稿日 | : 2017/11/25(Sat) 14:23 |
投稿者 | : 大三元 |
許弖(こて):凝りて と解くもう一つの傍証として:
『東国方言の歴史を考える』
金田一 春彦
〔注4〕
(前略)
『平家物語』の「宮の最期」という章の源三位頼政が自
害する条では、「ウツ伏シザマニ貫力レテ」とあるべきとこ
ろを岩波大系本などに「ウツプサマニツラヌカテ」と書い
ている。「ツラヌカテ」は、平曲では「ツラヌカッテ」と唱
える。ここは当時の東国方言をとり入れて効果をあげよう
としたものではないか。「ウツプサマ」もほんとうは「ウ
ツプッサマ」(あるいは「ウツプッツァマ」?)という、
当時の東国方言流に唱えるはずのところかもしれない。
http://db3.ninjal.ac.jp/SJL/getpdf.php?number=0690400500cs