タイトル | : みそさざい |
投稿日 | : 2017/03/28(Tue) 09:59 |
投稿者 | : 大三元 |
かねてより 百舌鳥古墳群 と 三島溝咋 の間に関係がありそうだと思っている。
http://www.dai3gen.net/sasaki.htm
http://www.dai3gen.net/kamo04.htm
主たるキーワードは:
・「ミサンザイ」は「ミササキ・御陵」
・仁徳天皇の名は「大雀」「大鷦鷯」と書かれ「オホササキ」と読む
・「ササキ」は今「みそさざい」という小鳥のこと
・「みそさざい」の異名、別名、方言に「みそくいどり、はかとり、みそさんざい、みそなめどり、みそつつき、みそきち、みそさんざに、さざい、さざえ」などがある。
-「みそさんざい」は「ミサンザイ」と殆ど違わない。「みそくいどり」はまさに「溝咋」
-「はかとり」 墓鳥 という意識だろう。
・仁徳天皇が陵地を定めて陵を建築したとき鹿が走り込んできて倒れて死んだ、耳から百舌鳥が飛び出た、耳中は咋い(食い)割け剥げていた。それでその地を百舌鳥耳原という。ここから「モズ食い耳」←→「ミゾ・クヒ・ミミ」と発想したものだ。この話は「溝咋耳」から連想して作られた地名説話か、あるいは、逆に「溝咋耳」という名前はこういう民話に因んでいるものか。
この点に関して「みそさざいが猪とか熊の耳に飛び込みそれを倒す」という民話のあることを知った。柳田国男が播磨で収集した話、おそらく独立に岩手の話としてネット掲載。他にもありそうだ。
「百舌鳥とみそさざいは違うじゃないか」とも思うがいずれであっても、動物の耳に入る、というモチーフができる程度の大きさであるからどちらでも良いだろう。(また「カヤグキ」という語が 百舌鳥をも みそさざいをも指すことも両者を峻別する必要のないことを示していよう。更に「もず」も「みぞ」も M_Z_ という音構成で母音が交替しているだけ、というのも興味を引く。)
欧州では「みそさざい」は「鳥の王様」である(グリム童話「みそさざいと熊」)が、一方「森の王に立候補したミソサザイが、森の王者イノシシの耳の中に飛び込んで、見事にイノシシを倒したものの、だれも小さなミソサザイを森の王とは認めなかったという寓話が有名である。」ともWikiには書いてある(この後半の話は私は未確認)。
これらを集積した「みそさざい参考資料」をUPした:http://www.dai3gen.net/misosazai.htm
この地、百舌鳥耳原 に 三島溝咋 の痕跡を見ることが出来ると面白いことになる。
(続く)