タイトル | : 補足 イササについて |
投稿日 | : 2006/10/22(Sun) 06:03 |
投稿者 | : mti |
記憶だけで書いているので少し不正確かと思いますが
中世の播磨地誌「峯相記」(14世紀半ばの成立)によりますと
播州西部にイササ王という象のように大きい鹿の怪物がいたらしく
体には苔が生え、目は太陽のようであったとか
凶悪で人を殺したとか、ヤマタノオロチを思わせる描写です。
そういえば龍の頭は鹿のようでもあります。
この播州西部から美作に入りますと、かつては大山より高かった
という伝説を持つ雄大な山、奈義山があります。
サンボウタロウという巨人がいて、この山に腰をおろし瀬戸内海で
足を洗ったのだそうな。 巨人が死んで体が土に戻ったので
このあたりの土は肥えているというのが民話の結びになっています。
富士山がコノハナサクヤヒメを祭るような感じで奈義山はイザナギを祭り
奈義山の南北は播州東部、淡路島とならんで、イザナギを祭る神社の集中地帯
になっています。 この山の象徴が龍で、山麓の公園には最近作った龍の石像
が置かれています。