タイトル | : Re: 「にほ」を考える |
投稿日 | : 2011/08/21(Sun) 10:38 |
投稿者 | : 大三元 |
「にほ」の用例:
丹後風土記残欠:
【爾保崎と名付ける所以は、昔、日子坐王、勅を奉じて土蜘蛛を逐いはらう時に、持っていた裸の剣が塩水に触れて錆びた。そこへ、ニホ(鳥)が並び飛んで来て、その剣に貫き通されて死んだ。これにより、錆が消えてもとに戻った。それで、その地を爾保と云う。以下五行虫食い】
http://www.dai3gen.net/tango.htm
「ニホ」は次のような漢字で表されている:
<img src="http://www.mojikyo.gr.jp/gif/047/047387.gif">
<img src="http://www.mojikyo.gr.jp/gif/047/047219.gif">
播磨国風土記逸文:爾保都比売神
万葉集:(「にほふ」の活用形を除く=「にほどり」のみ抽出)
03/0443C/33 つつじはな 茵花
03/0443C/34 にほへるきみが 香君之
03/0443C/35 にほとりの 牛留鳥
03/0443C/36 なづさひこむと 名津匝來与
04/0725/1 にほどりの 二寶鳥乃
04/0725/2 かづくいけみづ 潜池水
05/0794C/25 にほどりの 尓保鳥能
05/0794C/26 ふたりならびゐ 布多利那良●為
05/0794C/27 かたらひし 加多良比斯
11/2492/1 おもひにし 念
11/2492/2 あまりにしかば 餘者
11/2492/3 にほどりの 丹穂鳥
11/2492/4 なづさひこしを 足沾來
11/2492/5 ひとみけむかも 人見鴨
12/2947V3/3 にほどりの 尓保鳥之
12/2947V3/4 なづさひこしを 奈津柴比來乎
12/2947V3/5 ひとみけむかも 人見鴨
14/3386/1 にほどりの 尓保杼里能
14/3386/2 かづしかわせを 可豆思加和世乎
14/3386/3 にへすとも 尓倍須登毛
14/3386/4 そのかなしきを 曽能可奈之伎乎
14/3386/5 とにたてめやも 刀尓多弖米也母
15/3627C/41 にほどりの 柔保等里能
15/3627C/42 なづさひゆけば 奈豆左比由氣婆
18/4106C/45 にほどりの 尓保騰里能
18/4106C/46 ふたりならびゐ 布多理雙坐
18/4106C/47 なごのうみの 那呉能宇美能
18/4106C/48 おきをふかめて 於支乎布可米天
18/4106C/49 さどはせる 左度波世流
20/4458/1 にほどりの 尓保杼里乃
20/4458/2 おきながかはは 於吉奈我河波半
20/4458/3 たえぬとも 多延奴等母
20/4458/4 きみにかたらむ 伎美尓可多良武
20/4458/5 ことつきめやも 己等都奇米也母