タイトル | : Re: 倭迹迹日百襲姫命の【迹迹】について |
投稿日 | : 2009/01/26(Mon) 18:21 |
投稿者 | : 大三元 |
> 倭迹迹日百襲姫命の【迹迹】について少々書いてみます。お考えをお聞かせくださいませ。
ご投稿有り難うございます。
> 迹迹の語意としてカイコではどうでしょうか。カイコは方言形でトトを語幹とするものが東北地方に存在するようです。青森ではアトト、会津ではトトコ、などのようにです。
そういう方言があることは確認しました。
中山健著『秋田方言辞典』では「尊蚕」(尊いこ)からの転だとしています。もしそうならば、古い語形は「たふとき・こ」あたりの筈。そのような語は古代史料にないようです。(なお、蚕の上代語は「かひこ」、「こ」)
> 古い形でカイコをトトと呼んだケースもあったとするならば、
そのようなケースは存じません。
> もとより、絹ないしハタオリモノは、上代において神聖なものと考えられ巫女とも関連が深いものと考えられます。 神名についてきても不思議ではありません。
神聖という概念があったのか、とか、巫女との関連は判りませんが、機織り(に関する事柄)が女性名に入っているのはその通りです。