タイトル | : 倭迹迹日百襲姫命の【迹迹】について |
投稿日 | : 2009/01/28(Wed) 15:37 |
投稿者 | : hoshikuzustardust |
> ご存知でしょうが「倭迹速神浅茅原目妙姫」という表記が一カ所ありまして、結構悩ましいものがあります。
> http://www.dai3gen.net/yamatoto.htm
>
倭迹速神浅茅原目妙姫だけでみれば、ヤマト+タタネ+ハヤ+浅茅原目妙姫と読む方法もありそうです。迹の一字だけで意味を見出せないかという作戦でしたから…するとたとえば。ご紹介していただいたページ冒頭において。
>日本書紀 倭迹迹日百襲姫 ヤマト・トト・ヒ・モモソ・ヒメ
>古事記 夜麻登登母母曾毘賣命 ヤマ ・ トト・ ・モモソ・ビメ
>
>と読める表記がなされており、古事記の方では、
>「ト」が一つ少ないことと、「日」に対応する「ヒ」の音が
>抜けているのに気がつきます。
>伝承の違いに依る脱漏なのでしょうが、それは、一方では、
>原義が忘れられたことを示唆しているように思えます。
(中略)
>最初の3文字「倭迹速」と「倭迹迹」が対応しそうです。
>「速」と「迹」の字が似ているので誤写の可能性もあるかとも
>思われますが、この姫の周辺に「早・速」の字の付いた名前も
>散見されることもあり、誤写とも言い切れません。
の部分にたいする応答として、(信頼度が低そうですが)以下のような原義を構成することがあるいは可能かもしれません。ハヤについては、新しい味をつけさせていただきまして、くだんの、刺からリを抜いた字にしんにょうのほうのハヤ(=正字の迹)として。
紀 迹+ 迹日 +百襲姫 タタネ・【ハヤ】ヒ・モモソ・ヒメ
記 登+(脱漏)+母母曾毘賣命 タタネ・脱漏 ・モモソ・ビメ
記において何ゆえ「登」なのかについては、原義を忘れてしまっているのだと強引に解釈しなくてはいけないことが欠点です。でも、百を母母とするぐらいなのですから(甲乙の分別の意義の脱漏)。
また、大田田根子をヒッパリだしてくる巫女さんの名前にもタタネがはいっているのだ、と考えることもできますし、多少面白いかと存じます。
以上のように、【迹】の一字の解決方法が平行で複数考えてよいならばあるいは面白いかもしれないと存じます。
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> > それよりも、「チチハヤ」という部分をもった名前をもつ皇族ないし傍系がいるようですので、この「ハヤ」との関連性を見たほうがよいかもしれません…
> そこら辺に関するサイトはご覧下さったでしょうか。なかなか判らないところです。
> http://www.dai3gen.net/hayahi.htm
谷川健一先生が沖縄でみつけたオハナシが先生の全集にのっています。巫女が巫女たるためにチヂをまずおろさなくてはいけないというシャーマニズム体系です。沖縄本島以外では、チヂ以外にツヅとも言うようですが。 チヂは、一種の霊威であり祖先霊でもあり、といったところでしょうか。「チチハヤ」の「チチ」とは、巫女をあらわしていると考えられないでしょうか。タクハタノチヂヒメなど。二重王権を示唆しているように感じます。
ハヤについては、五月蠅なすのハエが満ち滾る霊威をあらわしているのかなとおもったりしてみますが、このハエとハヤとの訛りがあるのかなぁと感じています。
ながながとすみませんでした。